椿 久寿玉・くすだま|咲くたびに花姿が変わる華やかな大輪の絞り椿|YouTube椿園チャンネルにて動画公開

2026/11/03 カテゴリ:

みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。昨日は冷たい雨でしたが今日は快晴の一日!椿の花もどんどん色づき始めています。

今回ご紹介するのは、農園で花が咲き始めた早咲き椿の「久寿玉(くすだま)」です。

淡い桃色の花に紅色の絞り模様が入り、八重咲きから牡丹咲きまで、一輪ごとにさまざまな花姿を見せてくれる華やかな大輪椿です。

淡桃色に紅色の吹き掛け絞り

久寿玉の花色は、淡い桃色地に紅色の吹き掛け絞り。

「吹き掛け絞り」とは、まるで紅色を細かく吹き付けたように模様が入る花色のことです。

同じ株から咲いた花でも、紅色の入り方は一輪ごとに異なります。

淡い桃色を多く残したやさしい花もあれば、紅色が強く入り、華やかな印象になる花もあります。

どんな模様の花が咲くのか、開花するまで分からない。

そんな一輪ごとの違いを楽しめるところも、絞り椿ならではの魅力です。

久寿玉の面白さは「花形の変化」

そして久寿玉を紹介するうえで、ぜひ知っていただきたいのが花形の変化です。

椿園では「八重~牡丹咲き」と分類していますが、実際に何年も育てていると、一言では表せないほどさまざまな花姿を見せてくれます。

花弁が整然と重なる八重咲き。

中心部の花弁が華やかに盛り上がる牡丹咲き。

神楽咲きのように花弁が乱れて咲く花。

さらに、花弁を抱えるような姿になることもあります。

同じ株、同じ品種であっても、

「本当に同じ椿なの?」

と思ってしまうほど表情が変わることがあります。

この変化の多さこそ、久寿玉という品種の大きな魅力ではないでしょうか。

大輪ならではの存在感

久寿玉は大輪品種で、椿園では花径8~11cmほどを目安としています。

特に気温が少しずつ上がる春頃に咲く花は、大きく華やかになることがあります。

10cmを超えるような花が咲くと、一輪だけでもかなりの存在感。

淡い桃色、紅色の絞り、そして何層にも重なる花弁が合わさり、とても豪華な花姿になります。

庭植えはもちろん、鉢植えでも花が咲いた時の存在感を楽しめる椿です。

秋から咲き始める早咲き性も魅力

久寿玉は、椿園では10月頃から3月頃まで花を楽しめる品種として栽培しています。

一般的な椿が本格的に咲き始める時期より早く、秋深まる頃から花を見ることができます。

「秋から椿の開花を楽しみたい」

という方にも面白い品種です。

もちろん、その年の気温や栽培環境、株の状態によって開花時期は前後します。

秋に咲く花と、冬から春に咲く花では、大きさや花姿に違いが出ることもあり、同じ株を一シーズン観察してみるのも楽しみ方のひとつです。

一輪ごとに違うからこそ面白い

椿には、品種ごとに決まった花形や花色があります。

しかし久寿玉の場合は、その基本的な特徴を持ちながらも、一輪一輪の表情にかなり幅があります。

絞り模様の入り方。

花弁の重なり。

中心部の花弁の立ち上がり方。

花全体の開き方。

そして花の大きさ。

その時々で違った表情を見せてくれるため、

「今年はどんな久寿玉が咲くだろう」

と毎年楽しみにできる品種です。

整った花を楽しむ椿とはまた違う、

変化そのものを楽しむ椿。

久寿玉には、そんな面白さがあります。

実際に咲く姿を動画でもご紹介しています

今回、YouTube椿園チャンネルでも「久寿玉」の花を動画でご紹介しました。

写真では伝わりにくい花弁の立体感や、一輪ごとに異なる花姿、紅色の絞り模様などを、実際に咲いている花を見ながらご覧いただけます。

淡桃色と紅色の美しい絞り。

八重から牡丹咲きへと変化する華やかな花姿。

そして大輪ならではの存在感。

絞り椿がお好きな方はもちろん、

「少し変わった椿を育ててみたい」

という方にも、ぜひ一度見ていただきたい「久寿玉」です。

咲くたびに違った表情を見せてくれる花を、ぜひお楽しみください。

本日もブログをご覧いただきありがとうございました!

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。