みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。昨日は冷たい雨でしたが今日は快晴の一日!椿の花もどんどん色づき始めています。
今回ご紹介するのは、農園で花が咲き始めた早咲き椿の「久寿玉(くすだま)」です。
淡い桃色の花に紅色の絞り模様が入り、八重咲きから牡丹咲きまで、一輪ごとにさまざまな花姿を見せてくれる華やかな大輪椿です。
久寿玉の花色は、淡い桃色地に紅色の吹き掛け絞り。
「吹き掛け絞り」とは、まるで紅色を細かく吹き付けたように模様が入る花色のことです。
同じ株から咲いた花でも、紅色の入り方は一輪ごとに異なります。
淡い桃色を多く残したやさしい花もあれば、紅色が強く入り、華やかな印象になる花もあります。
どんな模様の花が咲くのか、開花するまで分からない。
そんな一輪ごとの違いを楽しめるところも、絞り椿ならではの魅力です。
そして久寿玉を紹介するうえで、ぜひ知っていただきたいのが花形の変化です。
椿園では「八重~牡丹咲き」と分類していますが、実際に何年も育てていると、一言では表せないほどさまざまな花姿を見せてくれます。
花弁が整然と重なる八重咲き。
中心部の花弁が華やかに盛り上がる牡丹咲き。
神楽咲きのように花弁が乱れて咲く花。
さらに、花弁を抱えるような姿になることもあります。
同じ株、同じ品種であっても、
「本当に同じ椿なの?」
と思ってしまうほど表情が変わることがあります。
この変化の多さこそ、久寿玉という品種の大きな魅力ではないでしょうか。
久寿玉は大輪品種で、椿園では花径8~11cmほどを目安としています。
特に気温が少しずつ上がる春頃に咲く花は、大きく華やかになることがあります。
10cmを超えるような花が咲くと、一輪だけでもかなりの存在感。
淡い桃色、紅色の絞り、そして何層にも重なる花弁が合わさり、とても豪華な花姿になります。
庭植えはもちろん、鉢植えでも花が咲いた時の存在感を楽しめる椿です。
久寿玉は、椿園では10月頃から3月頃まで花を楽しめる品種として栽培しています。
一般的な椿が本格的に咲き始める時期より早く、秋深まる頃から花を見ることができます。
「秋から椿の開花を楽しみたい」
という方にも面白い品種です。
もちろん、その年の気温や栽培環境、株の状態によって開花時期は前後します。
秋に咲く花と、冬から春に咲く花では、大きさや花姿に違いが出ることもあり、同じ株を一シーズン観察してみるのも楽しみ方のひとつです。
椿には、品種ごとに決まった花形や花色があります。
しかし久寿玉の場合は、その基本的な特徴を持ちながらも、一輪一輪の表情にかなり幅があります。
絞り模様の入り方。
花弁の重なり。
中心部の花弁の立ち上がり方。
花全体の開き方。
そして花の大きさ。
その時々で違った表情を見せてくれるため、
「今年はどんな久寿玉が咲くだろう」
と毎年楽しみにできる品種です。
整った花を楽しむ椿とはまた違う、
変化そのものを楽しむ椿。
久寿玉には、そんな面白さがあります。
今回、YouTube椿園チャンネルでも「久寿玉」の花を動画でご紹介しました。
写真では伝わりにくい花弁の立体感や、一輪ごとに異なる花姿、紅色の絞り模様などを、実際に咲いている花を見ながらご覧いただけます。
淡桃色と紅色の美しい絞り。
八重から牡丹咲きへと変化する華やかな花姿。
そして大輪ならではの存在感。
絞り椿がお好きな方はもちろん、
「少し変わった椿を育ててみたい」
という方にも、ぜひ一度見ていただきたい「久寿玉」です。
咲くたびに違った表情を見せてくれる花を、ぜひお楽しみください。
本日もブログをご覧いただきありがとうございました!