みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。 2026年も秋を迎え涼しくなりました!私たちが過ごしやすい季節には虫も動き始めます…今日は気を付けたい「ツバキの虫」についてです。
鉢植えやお庭で育てている椿の葉や枝が、いつの間にか黒っぽく汚れていることはありませんか?
一見すると病気のようにも見えますが、そんなときは枝をよく観察してみてください。
赤茶色をした丸いものが枝に付着していたら、カイガラムシが発生している可能性があります。
今回、椿園の農園でも「ルビーロウカイガラムシ(ルビーロウムシ)」の発生を確認しました。
実際に椿の枝に付着している様子から、歯ブラシを使った除去、枝を切って除去する剪定、市販のカイガラムシ用薬剤を使った対処方法まで動画で撮影しましたので、ご家庭で椿を育てている方にも分かりやすくご紹介します。
⚠️動画にはカイガラムシの接写映像が含まれています。虫が苦手な方はご注意ください⚠️
カイガラムシは枝や葉に付着し、植物の汁を吸って生活します。
カイガラムシが出す排泄物やそれに集まるアブラムシなどの排泄物などをもとに「すす病」が発生すると、葉や枝の表面が黒いすすをかぶったようになります。
そのため、「枝や葉が黒い=黒い虫が付いている」ということではありません。
黒くなっている部分はすす病で、その原因をたどって枝をよく見ると、カイガラムシが付着していることがあります。
ルビーロウムシは甘露を排出し、その表面ですす病菌が繁殖することが確認されています。
「秋になったら突然カイガラムシが発生した」と思われるかもしれませんが、実際にはそれ以前から生育しています。
ルビーロウムシは成虫で越冬し、6月中旬から7月中旬ごろにふ化幼虫が現れるとされています。
発生初期の小さな幼虫は見つけにくいのですが、夏の間に成長し、次第に特徴的なロウ物質に覆われていきます。
そのため秋から冬になると、大きくなったカイガラムシそのものと、すす病による黒ずみの両方が目につきやすくなります。
椿の葉や枝が黒くなってきたと感じたら、葉の裏表だけを見るのではなく、枝の付け根や細い枝まで一度確認してみてください。
数匹程度のカイガラムシであれば、まずは物理的に取り除く方法があります。
動画ではゴム手袋を着用し、使い古したブラシを使って枝に付着したカイガラムシをこすり落としており、枝を傷つけない程度の力で、虫体を一つずつ取り除きます。
カイガラムシは成長すると枝にしっかりと付着しているため、実際にやってみると「こんなに硬く付いているのか」と感じると思います。
動画内では、枝を切り取って虫体を間近で観察した様子や、歯ブラシで除去する前後の状態も撮影しています。
一本の枝に多数のカイガラムシが付いている場合、一匹ずつ取り除くのは大変です。
被害が集中している枝で、樹形への影響が少ない場所であれば、枝ごと切り落とし剪定で虫を取り除く方法もあります。
剪定は発生した虫数を減らし、枝の内部を確認しやすくするための対策の一つと考えてください。
鉢植えの数鉢など、ご家庭で管理している椿であれば、市販されているカイガラムシ用の家庭園芸薬剤を利用する方法もあります。
動画では、カイガラムシ用エアゾール(使用方法は約30cm離して断続的に噴射)を実際に使用しています。※農薬の登録内容は変更されることがあります
使用するときは、必ず購入した商品のラベルを確認し、対象植物・対象害虫・使用方法・使用回数を守ってください。
一番お伝えしたいのがここ!ルビーロウカイガラムシを見つけても「1匹しかいないからこれさえ駆除すれば大丈夫だろう」と思わず、しっかりと枝葉を確認してください。
ルビーロウムシは主に単為生殖するカイガラムシです。雌1匹からでも増殖する性質のため大量発生してから慌てて防除するより1匹、2匹という少ない段階で見つけて取り除くということが大切です。
また、初夏には非常に小さな幼虫が現れますので、前年にカイガラムシを見つけた株は翌年の6〜7月ごろにも枝や葉を確認、予防でスプレー散布しておくとよいでしょう。
椿は花や葉を見ることが多い植物ですが、病害虫を早く見つけるためには、ときどき葉の裏や枝にも目を向けてみてください。
「葉が黒くなってきた」「枝に赤茶色の丸いものが付いている」そんな小さな変化が、カイガラムシを見つけるきっかけになります。
ルビーロウカイガラムシは「1匹からでも増える可能性がある」と考え、少ない段階で早めに対処する。
ご家庭で椿を育てる際のカイガラムシ対策として、ぜひ覚えておいてください。
動画では実際に発生している椿を使い、カイガラムシの見つけ方から歯ブラシによる除去、剪定、薬剤による対処まで詳しくご紹介しています。
ぜひ動画とあわせて参考にしてください!本日もブログをご覧いただき誠にありがとうございます。