椿【西王母・絞初嵐】開花動画更新♪YouTube椿園チャンネルをご覧ください!

みなさんこんにちは!椿園の佐藤です。曇り空で蒸し暑い朝を迎えました。日中は30℃に迫る気温になりそうでまだまだ残暑厳しいですね。

本日は「椿の開花速報」になります。先日ブログでも開花速報としてお伝えしていた【西王母絞初嵐】の動画を公開します(^^)

動画内でも品種の特徴などお話していますが、ブログではより詳しく解説します♪

【西王母・せいおうぼ】

椿のなかでもっとも早くから咲く品種のひとつで、秋を先取りする早咲き性質と、そこから約半年間にもわたって咲き続ける長い開花特性を持っています。成長し蕾が増えるにつれて、開花期間もさらに長くなる傾向があり、早い場合には8月下旬から一輪目を咲かせます。
花は一重の筒状咲き・中輪で、淡い桃色を基調に外弁へかけて紅色のぼかしが美しく入り、温容で上品な花姿を見せます。その優しい色合いと花形は、茶席の花として古くから愛されてきました。特に石川県・金沢に伝わる銘花として知られ、椿の季節到来を告げる花とも言われています。
西王母からは、赤西王母(あかせいおうぼ)、白西王母(しろせいおうぼ)、絞西王母(しぼりせいおうぼ)など、様々な実生系統も存在しています。
その気品ある咲き姿と秋から春にかけて長く楽しめる性質から、園芸品種を代表する椿のひとつとされています。

【絞初嵐・しぼりはつあらし】

白色地に紅色の「吹き掛け絞り・ふきかけしぼり」が特徴の一重咲き園芸品種です。
※吹き掛け絞りとは、スプレーで色を吹き着けたような色合いを表現した言葉になります。
花形は筒咲きからラッパ咲きの筒しべ、中輪サイズの花が咲きます。
秋から春先にかけて長く花を咲かせる早咲き種・秋咲き椿としてお茶花や切り花としても人気があり、江戸時代から続く古典品種です。
同じ早咲き種を代表する「初嵐・はつあらし」という品種の自然実生から生まれたと伝えられる椿でもあります。

今シーズンも農園で咲く椿を速報でお届けして参りますのでブログをお楽しみに!本日もご覧いただきありがとうございました!

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。