10月に入ってすっかり秋めいてまいりました。ご飯が美味しい季節ですね。
先日から高校生が研修に来ていて、当園の業務に携わってもらいました。
業務の一環に養蜂があるということでみつばちを見せることもしましたが、
やはりこの仕事の一番の楽しみであるはちみつを食べてもらわねば、と試食を研修に挟みました。
もちろんこれは立派な仕事です。ええ。
最近では機械での分析などもありますが、
はちみつの種類を見分けるのはつまるところ人間の舌です。
それに自分で採ったはちみつがどのような味がするか確かめておかないと、
お客様に自信を持ってご提供できません。
その一方で、自分だけ美味しいと思っていても、他の人の舌には合わないという事もあります。
一般的な好みを知る上でも、多人数での試食をするのは大事なことです。
けして業務にかこつけて甘味をむさぼろうというわけではありませんよ。
当園のもの以外にもいくつかはちみつを用意して、いざ試食。
馴染みのある味、新鮮な味、クセの無い味、特徴的な味、花の種類によって千差万別。
研修生に聞いてみると、「シナモンみたいな匂い」「こっちのほうが食べやすい」と
やはり違った答えが返ってきます。
我が家では父がもちの蜜をトーストにかけたり、母が椿の蜜をコーヒーに入れたりと、
好みが分かれてるので 複数種類常備してます。
好みは人それぞれ。
椿もはちみつも色々な種類があって、どれが一番と言うことはなく、
その時々に違いを楽しむものと思います。
八開
この度、より多くの方にご賞味いただきたいとの願いを込めまして、
椿心製品の 『 椿はちみつ 』 がお求めやすい価格となりました。
椿園でしか作れない芳醇で濃厚な椿はちみつを是非お試しください。
¥2700-(税込) → ¥2160-(税込)
【商品説明】
内容量 200g 愛知県稲沢市「佐藤椿園」2015年産
当園のつばき生産農場で飼育している西洋ミツバチ群より採蜜した
無添加純粋の「椿はちみつ」です。
椿だけが植栽されている農場で育てておりますので、純な椿はちみつです。
椿の開花時期は9月〜5月ですが、ミツバチの本格的な活動開始時期は3月中旬〜が基本です。
そのため採蜜できる量は非常に限られており、数量限定販売となります。
「椿はちみつ」の特徴
粘度が高く、濃厚でありながらもトロピカルな風味で抜群の美味しさです。
当園は自然環境と無給餌でのナチュラル製法に重点を置いております。
糖度が少しでも下がらないよう、採蜜の作業時間も夜明け〜午前10時までとしております。
手間がかかっている分、味には自信があります。
椿だけの農場で採集する「椿はちみつ」をぜひご堪能下さい!
久しぶりの日差しに汗をかきながら農園でみつばちの世話をしていますと、
会長がバケツを片手に椿畑へ分け入っていくのを見かけました。
声をかけると私にもバケツが渡され、椿の種子採収を手伝うことに。
椿の苗木列の間へ入ってはめぼしい実をもぎ取っていきますと、様々な違いを感じます。
例えばこの尾張五色椿の実。
花は絞りの入ったものが咲きますが、じつは実にも絞り模様が入っています。
大体にして赤色の花が咲く品種は実も赤、白い花の実は青い実がなります。
他にも、品種によって実を多くつけるもの、なかなかつけないもの、
大きな実をつけるもの、小さな実をつけるもの、それぞれ個性があります。
この陣屋の椿の実などは、大きくて楕円形をしたアボカドのような見た目ですが…
割ってみると皮が厚いばかりで中の種子は細長く、あまり油を採るのには向いていません。
逆に岩根絞りなどはとても大きな実をつけ種子も大きいので油を採るのに適した品種と言えます。
このような話を会長から教えてもらいつつ、実をもいではバケツへ放り込んでいきました。
春にこの椿が花を咲かせ、みつばちが花粉を付けて飛び回り、
それによって今椿が多くの実を付けていると思うと感慨深いものがあります。
椿が花粉をつけ花蜜をふくことでみつばちは食料を得て子供を増やし、
みつばちが花粉を運ぶことで椿は実をつけ子孫を残すことができる。
お互いのいのちを繋いでいるこの関係を見守るのが、私はとても好きです。
八開