日本の椿 常満寺-じょうまんじ-

こんにちは。椿の特徴の一つ、それは「桜のようには開花しない」という性質です!

園芸品種椿の花は吉野桜のように一斉に咲いて一斉に散る訳ではありません。

一つ一つの花が順番に咲いては「ポトリ」と美しく散っていきます(^^)

それが花の説明に付いている「開花時期」や「開花期間」「花期」と呼ばれる期間なのです。

日本の椿シリーズ、本日は「常満寺-じょうまんじ-」をご紹介します。

常満寺_縮小ブログ

花の開花時期:新春2月頃より4月まで花が咲きます。

花の特徴:鮮やかな桃色、一重で大きな筒状に咲きます。中輪~大輪花で花径は5㎝~9㎝程度です。

常満寺椿の特徴と歩み:関戸太郎庵の種子より生まれた椿で愛知県犬山市の常満寺には

今も原木が存在しています。母樹である関戸太郎庵より花のサイズは大きく、

立派な大輪(10㎝程度)で咲くこともあります。

花形は親である関戸太郎庵や太郎庵に似ていますが、サイズは親より大きく立派な花です。

蕾が大きくふくらむ花姿も素敵であり、茶席に用いられる茶花として太郎庵の系統は

現在でも重宝されております。

<太郎庵系統図>

170925_太郎庵系統図_縮小

※椿園初代園主出版の「日本の銘椿」より掲載しております。

椿園の生産農園では椿の血統と品種をしっかりと守り継ぎ、花と品種が一致する

間違いのない椿の苗木をお客様にお届けしております。

親木の管理をしっかりと行い、何百年も前からこの花が咲いていたと思える喜びも一緒に

お楽しみくださいね(^^)

椿な人達

椿園三代目園主 佐藤 幹大

椿園三代目園主
佐藤 幹大

椿園は昭和23年の創業以来、椿樹木を専門に生産・販売を行っています。育種家としては一重の筒咲を中心としたツバキらしい「美しい椿」の作出にも取組み、三代に渡り作り出した園芸品種椿は300品種に迫っている。代表的な作出・命名品種:千羽鶴、初音、陣屋の椿、月照など。