日本で唯一の椿専門の農園として、
椿文化を守り続けることが私たちの使命です。

椿園は1948年の創業より椿を愛する多くのお客様に支えられてきました。
ご愛顧いただいておりますお客様に心より感謝申し上げます。
椿の作り手として「花は色 人は心」という言葉をいつも大切にしており「美しい花色にこだわりなさい 人として愛されなさい」という志は会社の風土となっています。
創業者である初代園主（祖父）との思い出で、印象に残っていることを少し紹介させてください。
亡くなる少し前、初代園主とお客様が電話で話している時のこと。
「椿だけでは残念ながら食って行けんのですわ」と言っていました。
晩年は腰を痛めて入退院を繰り返していたこともあり、弱気になっていたからなのか、本心なのか。何となく横で聞いていた僕自身「あぁ、そんなもんなのかな」と思いました。
幼い頃は園芸業界・造園業界はもちろん日本中が活況に沸いていた時代で椿園も同じだったようです。祖父が受話器を握ると「千羽鶴」「初音」「雛鶴」「陣屋の椿」「月照」の椿の名前が出てきて、「これに勝る花は無い、最高の自信作です。私が絶対の自信を持ってお奨めします。」このフレーズをいつも聞いていました。怖いイメージの祖父が笑顔になる唯一の会話でした。断片的に覚えている小さい頃の記憶、訳は分かっていませんでしたが自分も「千羽鶴」としゃべっていたのをよく覚えています。
椿園を引き継ぎ「本当に美しい厳選された椿」は何年経過しても、何度見ても、誰が見ても美しいと感じていただけます。
三代目としてまだまだ道半ばではございますが、多くのお客様に椿で感動していただけるよう
「美しい椿」をつくり続け、椿の魅力伝えてゆきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。